
現在の清水建設が渋沢栄一の喜寿を祝って贈った洋風茶室で、
大正6年(1917年)の竣工。
設計は田辺淳吉。
内部は撮影不可。
旧渋沢庭園の3館共通券で見学できます。
入口でビニール袋を渡され、それに靴を入れて入室。
とても小ぢんまりした建物ですが、
暖炉や薪入れ、火鉢、机、椅子や天井のモールディング、
照明器具の細部に至る全てに様々な意匠が凝らされていて、
遊び心溢れる内装となっております。
特に照明器具は必見。
建築時は、レセプション・ルームとして使用されていたそうです。
第2次世界大戦の空襲により渋沢邸内の大部分の建物を消失したものの、
この建物と、隣接する青淵文庫のみ消失を免れて残りました。
写真で見ると、本邸は普請道楽凄まじい感じの大豪邸なんですよねぇ。
実際に見てみたかったなぁ・・・と惜しまれます。
それにしても、文化財ってある日突然撮影不可になったりするんですよね。
ここも数年前までは自由に撮影出来ていたっぽいのに。
こういうことがあるので、
急いで数多くの文化財を観て(撮って)おかねばと焦るワタクシ。
記憶力が無いもんで、記録しておかねば忘れてしまうもんで。
建物が消えるor改修されるor撮影不可になるスピードに対応出来ず、
かなり残念な思いをすることが多いです。
文化財はまだしも、無指定、未登録の建物は消えるスピードは数倍速。
急がねば。

門を入って右手の建物になります。

木造瓦葺き平屋建て。
延べ床面積は約72平米。






煙突も煉瓦とタイルが組み合わさった凝った造りになっています。

敷地内に渋沢栄一の銅像が設置されていました。
手前の椅子はどういう意味があるんだろう?
ここに座って建物を観るといいよってことなのかな?
【晩香廬(ばんこうろ)】
東京都北区西ヶ原2-16-1
渋沢史料館開館日の10:00~15:45に公開
東京都北区西ヶ原2-16-1
渋沢史料館開館日の10:00~15:45に公開