
1925(大正14)年竣工。
10:00~15:45に内部見学ができます。
3館共通券で300円。
渋沢栄一の傘寿と子爵昇爵を祝って竜門社(渋沢栄一記念財団)会員から贈られた書庫が『青淵文庫(せいえんぶんこ)』です。
渋沢家の家紋や「壽」の字が意匠として使われており、それらを探すことを目的としても楽しめるかもしれません。

門を入って左手側にあります。

鉄筋コンクリート造2階建て。

庭に面してステンドグラスや手焼きのタイルがあしらわれています。

柏の葉とドングリの意匠で焼かれたタイル。
建物に使われているタイルの数は2700枚。
これら全てが手焼きされたそうです。

こちらが入口。

エントランス部分も実は凝っています。
床がモザイクタイルだった気がするけれど、取り忘れました。

これがエントランス部分の照明器具。
実は閲覧室の照明器具とデザインが似ているんです。

これが閲覧室の照明器具。

こちらは階段の照明器具。

八角柱のペンダントライトです。



階段の腰壁は石張り。

階段の窓には外からイチョウが貼り付いていました。


ステンドグラスを外側から見た写真。


ステンドグラスを閲覧室側から見た写真。

外のタイルと同じく、柏の葉とドングリが描かれています。

柏の中央に「壽」の飾り文字があしらわれているらしいのですが、
ワタクシは直ぐには分かりませんでした。
写真で見ると分かり易いですね。
(黄色い部分に注目)

閲覧室の入口にもタイルが貼られています。

「青淵」の名は渋沢栄一の号からとられているそうです。

腰壁部分にある四角い枠は・・・

大理石で囲まれた電気ストーブです。

中はこんな感じ。

腰壁の上部分に回されたモールディング。
手彫りですね。

呼び鈴が設置してありました。

カーペットには「壽」の文字と蝙蝠(こうもり)がデザインされています。
蝙蝠は、「蝠」の字が「福」に見えるため、縁起が良いとされる生き物です。

テラスにも「壽」の文字がありました。

グレーチングも凝っています。


外に展示してあった昔の露台基礎。


こちらも外に展示されていた「まぐさ」。

鉄筋が見えています。

窓枠にもタイルが貼られています。

建物の裏側。
中央の円柱部分が螺旋階段です。
撮影不可の場所が多々あるので要注意。
二階が書庫になります。
実は建物完成間際に関東大震災があり、他の場所にあった大量の書物は消失してしまったのだそうです。震災時や空襲でもココが残ったことを考えると、もう少し早く出来ていれば、大量の書物は残っていたかもしれません。二階には儒教の経書「大学」の写しがあり、手に取ることが出来ましたが、ワタクシには全く分かりませんでした。読めたらカッコいいのに・・・。

【青淵文庫(せいえんぶんこ)】
東京都北区西ヶ原2-16-1(飛鳥山公園内)
入園時間 [3月~11月]9:00~16:30 [12月~2月]9:00~16:00

