芭蕉




昨年4月に桐生市を訪れた際、とても気になったお店が『芭蕉』。



今回、リベンジして参りました。



11時過ぎに桐生駅に着き、駅でレンタサイクルを借りて同店に直行。



自転車を止めていたら、お店の方と目が合いました。



オヒトリサマである旨を告げて、入店。



入った瞬間に、



やッばい。
テンション上がり過ぎて血圧上がるレベル。




と毛穴から鼻血が出るんじゃないかってぐらい興奮しました。←矛盾はスルーで



もう、これは民藝の美術館です。



目黒区駒場にあっても遜色ないレベル。



これを個人で作られたとは、初代オーナーの小池魚心さんは凄過ぎる。



同オーナーは民芸品の収集家でもあったそうです。



ごっつい納得。



そして午年生まれだったため、馬に関する収集品も多く、



店内はその収集品で溢れていました。



マジで凄い。



興奮しながら席に案内され、「凄いですね」と思わず口にしたら、



店内を自由に見て良いと言って頂けました。



(撮影許可も頂きました)



芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉
芭蕉

芭蕉
馬具っぽいものが置かれているコーナー。
(農耕具かもしれん)


芭蕉
土壁の上に砂漆喰が塗られている壁。

芭蕉
掲示してあるものすら興味深い。




何よりここでは、棟方志功の壁画が入口近くに見ることが出来ます。



階段を数段上がったところから見るのがオススメだと言われて、そのように致しました。



芭蕉
一階から見上げてみる。

芭蕉
二階から見降ろしてみる。

芭蕉
棟方志功『天馬の図』(1953.3.11)
昭和28年
W3000×H1800mm




ちなみにこの壁画は、



小池魚心さんがお店の雰囲気に合わないと言って漆喰で塗り潰したそうで、



長らく漆喰の奥で眠っていたそうです。



それを掘り起こした(削り出したと言うべきか)のが



二代目のオーナー。



その決意と実行により、今回ワタクシはその絵を見ることができました。



ありがたや。



芭蕉
やはり腕利きの左官職人ってカッコイイなぁ。
(新聞や写真をスクラップしたものを見せて頂きました)←たぶん自由閲覧




さて、ランチ。



ここではカレーが人気らしいのですが、ワタクシはハンバーグ星人。



ゆえに『芭蕉ランチ』を選択いたしました。



芭蕉
[芭蕉ランチ 1,080円(税込)]
既に食器が“民藝”してます!


芭蕉
ワンプレートにハンバーグとエビフライが乗っている。
これはお子様ランチ好きにはたまらん一皿でしょう。


芭蕉
Q.ワタクシが一番初めに箸を付けたのは何でしょう?
1.ハンバーグ
2.エビフライ
3.ポテトサラダ
4.サラダ
5.パセリ
6.セロリ


芭蕉
お茶椀も持ちやすくて良い感じ。

芭蕉
こういう器でお味噌汁を飲んだのは初めてです。
ちょっと新鮮。


芭蕉
コーヒーカップがものごっついワタクシ好みで、売っていたら欲しいと思いました。
ちょっと小ぶりで持ちやすい。


芭蕉
カップもソーサーもアザミの絵柄です。

芭蕉
芭蕉
メニューが既に民藝調。
レモンスカッシュが「れもんおかつしゅ」に読めるのもなんかイイ(笑)

芭蕉
箸袋は松尾芭蕉の句。
四季で変わるそうで、今は「一つ家に遊女と寝たり萩と月」。
これ、こないだNHKで解説を見たわ。




もの凄く楽しめたひと時でした。



民藝に興味が無ければ、ただの骨董を集めた古いお店と映るのでしょうが、



こういうものが大好きな人は、美術館で食事を頂いている気分に浸れると思います。



美術館の展示品の中で食事をすると考えるならば、



正直、1,000円ランチは安い。(個人の感想です)



なんだかとても得をした気分になりました。



いずれはココも文化財になったりするのかもなぁ。



芭蕉
微に入り細に入り初代オーナーのコダワリが溢れています。
コダワリというより、美学か。


芭蕉
これだけの建物を食事を供することで維持するとするならば、
あの値段で大丈夫なのだろうか?と思わなくもない。


芭蕉
ランチは4種類あります。

芭蕉
何処を切り取っても絵になるなぁ~



芭蕉
【芭蕉(ばしょう)】

群馬県桐生市本町5-345
営業時間 11:40~20:45
定休日:火曜、第2 or 第3水曜
http://tabelog.com/gunma/A1002/A100201/10000014/



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