旧三河島汚水処分場喞筒場

地上に戻ってから、次に見学するのが喞筒室(ぽんぷしつ)。

建物は左右対称で、セセッション様式をいち早く取り入れたデザイン。

外壁は煉瓦タイル貼りで、富岡製糸場(明治4年)に類する外観です。

ここには下水を地下の喞筒井(ぽんぷせい)から吸い上げるポンプが

10台設置されています。

※機械類は更新されている

旧三河島汚水処分場喞筒場
[喞筒室入口]
規則的に配された柱型と、出っ張りの少ない軒が特徴。


旧三河島汚水処分場喞筒場
左右対称といいつつも、右側の内部は3階建て。

旧三河島汚水処分場喞筒場
ここには事務室や倉庫などがありました。

旧三河島汚水処分場喞筒場
左手の内部は2階建て。
大型の機械類が設置されているからなんだとか。


旧三河島汚水処分場喞筒場
確かに、奥の棟には窓がない。

旧三河島汚水処分場喞筒場
さて、この建物内には重要文化財に指定されているヴェンチュリーメーターがあります。

旧三河島汚水処分場喞筒場
[ヴェンチュリーメーター]
今の貨幣価値で数千万円もするのだとか。


旧三河島汚水処分場喞筒場
ここにあるポンプは、井口在屋博士が数式を作り、
その教え子の畠山一清が製造しました。
この畠山氏は井口博士と「ゐのくち式機械事務所」を設立し、
その後、荏原製作所を設立しています。


旧三河島汚水処分場喞筒場
大正10年なのに既に左から読む表示になっている。

旧三河島汚水処分場喞筒場
これが現在のエバラ製のポンプ。
昭和時代のものらしいです。


旧三河島汚水処分場喞筒場
塗装はし直しています。

旧三河島汚水処分場喞筒場
奥の天井付近に見えるのが、クレーン。
手前にスライドして各ポンプの上まで移動させます。


旧三河島汚水処分場喞筒場施設
建物に向かって右棟の、3階建てのうちの2階部分。
今は展示室になっています。


旧三河島汚水処分場喞筒場
同棟の3階にあがる階段。
※非公開


旧三河島汚水処分場喞筒場
展示室にある模型。
模型のエリアが重要文化財です。


旧三河島汚水処分場喞筒場
これが建物の外壁を飾る煉瓦タイル。
金型も見えます。


旧三河島汚水処分場喞筒場
品川白煉瓦(現・品川リフラクトリーズ株式会社)製だったんですね。
タイルの裏にあるひし形の刻印で製造会社が判別できます。


旧三河島汚水処分場喞筒場


旧三河島汚水処分場喞筒場
東京市の下水を遠く離れた別の「村」が処理するという構造。
当時、この土地は東京市の外にある村で、水田が広がっていました。


旧三河島汚水処分場喞筒場
話は戻って、クレーンを確認。
石川島造船所製(現・IHI)です。
幕末頃からある誰もが知っている会社ですね。
「6t半」の性能のクレーンみたいですね。


旧三河島汚水処分場喞筒場
奥に見えるトラス構造の天井。
直線の造形美ってところでしょうか。
かなりカッコいいです。


旧三河島汚水処分場喞筒場
クレーンの引き上げ部分。
移動は人力なんですってー。
(マジかー)


旧三河島汚水処分場喞筒場
見たこともないほど巨大なファスナーも見えます。
YKK製なんだろうか?


旧三河島汚水処分場喞筒場
チャラチャラと金属がぶつかる音が聞こえてきそうな気がします。
吊り上げるところを見てみたいなぁ。


旧三河島汚水処分場喞筒場
鉄骨部分は塗りなおしています。
そういえば、この色。不思議ですよね。
何故、この色(くすんだ緑)なのか?
これは工場でよく使われる工場特有の色なんだそうです。


旧三河島汚水処分場喞筒場
二階から外へ。

旧三河島汚水処分場喞筒場
すぐ脇には、下水管の一部が展示されています。
機械で切り出したもので、実際に使っていたものだそうです。


旧三河島汚水処分場喞筒場
底部は焼煉瓦が敷き詰められています。

旧三河島汚水処分場喞筒場
断面を見ると、確かに焼き締められているのが分かりますね。

旧三河島汚水処分場喞筒場
ちょっと戻って、インクライン。
ゴミをトロッコに乗せて運ぶ設備です。


旧三河島汚水処分場喞筒場
これがその軌道跡。
一部保存されていました。


旧三河島汚水処分場喞筒場
この坂をトロッコが上るわけです。
もちろん、坂上までは電動。


旧三河島汚水処分場喞筒場
[土運車引揚装置(インクライン)用電動機室]
もちろん重要文化財。


旧三河島汚水処分場喞筒場
これがケーブルを設置していた設備の跡。

旧三河島汚水処分場喞筒場

旧三河島汚水処分場喞筒場
中の機械類は撤去されています。

旧三河島汚水処分場喞筒場
土台の煉瓦跡が見える。

旧三河島汚水処分場喞筒場
でも、ここで興味深いのは壁の落書きなんだとか。

旧三河島汚水処分場喞筒場
見えるかな?
(上のあたりに「努力せよ」と書かれている)


旧三河島汚水処分場喞筒場
ここは高台になっているので、ポンプ室などが見下ろせます。

旧三河島汚水処分場喞筒場
スレートの屋根も見える。


これで施設見学は終わりです。

DVDを見た部屋に戻って、アンケートに記入。

旧三河島汚水処分場喞筒場


門まで送って頂いて、再び都営荒川線に乗り込みます。

時計を見たら2時間ぐらい経過していました。

普通の見学時間は1時間強程度なんだそうです。

質問し過ぎたかもしれん。

でも、すごく楽しかったし、満足できました。

東京都水道歴史館と併せて見学すると

より、上下水道について理解できるかもな。

って、下水に愛着が湧くかは微妙だけれど。

荒川二丁目


さて、都電荒川線で町屋下車してストレートに帰るか、

それとも早稲田まで行くか。

しばらく考えつつ、

満員の電車に乗って巣鴨に移動するワタクシです。


旧三河島汚水処分場喞筒場
【旧三河島汚水処分場喞筒場】
東京都荒川区荒川8-25-1
開館時間 9:30~16:30(入場は16:00迄)
休館日:火曜、金曜、年末年始
見学は要予約
電話:03・6458・3940

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