早春にフキの葉の伸出より先に花茎が伸び出すのをフキノトウといいますが、
これは雌雄で花が異なるんだそうです。
写真のものが雌雄どちらなのかは開花してみないとワタクシにはわかりません。
さて、このフキノトウを見ると、100%天ぷらを思い出します。
美味しいですよね、フキノトウって。
苦いので、子供の頃は苦手でしたけど。
ちなみにフキはペタシテニン(Petasitenine)、
別名:フキノトキシンという毒を持っています。
だから灰汁抜きをしないと食べられません。
実はワタクシ、フキを煮たものやフキの佃煮(伽羅蕗)が大好きなんですが、
あれは茎の部分ではなくて、葉柄だったんですね。
葉柄は地上で上に伸びていますが、
茎は蓮根みたいに地中で横に伸びているんだとか。
この茎も有毒。
さて、昭和時代中期生まれなら知っているかもしれない「コロボックル」。
このコロボックルの「コロ」はアイヌ語でフキを指すんですって。
意味は、「蕗の葉の下の人」。
子供の頃は、コロボックルのように、
フキの葉を傘代わりにしてみたいと憧れたワタクシ。
未だに大きな葉っぱを見ると、試してみたくなります。
って、今のワタクシの身幅より大きな葉なんて全く見ないんですけどね。
それにしてもフキが雌雄異株だったって、初めて知りました。
何かに使える知識とは思えませんが、
知ったことが、なんだか嬉しい。
そして今年のワタクシは、
フキノトウを食べずに夏を迎えることになりそうです。
東北では『ばっけ』と言います。
これを入れて造った『ばっけ味噌』が美味しいんですよ。
ばっけ味噌を付けて焼いたおにぎりやきゅうりに付けて食べるなどなど、重宝です。