著莪




毎度おなじみの奇妙な話ですが、



最近特に、夢で見たことが現実になる率が高いです。



気になる夢は、千葉県民Tに言っておくようにしているのですが、



記憶力のある彼女はそれをよく覚えていて、



あの夢の話がこれだよね、的なことを言ってワタクシに思い出させてくれます。



ちなみにワタクシの記憶力は最っ低です。



さて、最近よく見るのが、会話形式の夢。



誰かの話を聞くシチュエーションが多いのですが、



それは知人であったり、見ず知らずの人であったり、



そもそも生きている時代が違っていたり、様々です。



(やべえ、コイツ、と思われるでしょうが、夢の話ですからね)



で、先日、夢で聞いた話で「へーっ、そうなんだー」と妙に面白く感じたものがありまして、



江戸城登城などで長袴(ながばかま)を穿いているシーンを時代劇で見るじゃないですか?



殿中(でんちゅう)で走らないために穿くという、裾の長い袴のことですが、



あの、「長袴を熨す仕事がものすごく大変なんよ」と仰る、



袴の折り目をキッチリ出すのが仕事だったという人が(夢に)でてきたんです。



熱した炭をミルクパンみたいなものに入れてアイロンみたいに使うらしいのですが、



殿様が御召しになる上等な生地を



焦がさないように細心の注意を払って熨すんだそうな。



それこそ、命がけで熨すらしい。



殿様のお召し物だから、寝押しなんぞは以ての外なんだとか。



(夢で)話を聴いていて面白かったもんで、



起きてからちょっと検索してみたんですよ。



和製のアイロンみたいなものは江戸時代にも本当にあったようで、



火熨斗(ひのし)っていうんだそうな。



実際に、長袴に火熨斗を当てる専門職があったのかは謎ですが、



それを火熨斗と称すということが分かっただけでも、



ちょっと賢くなりました。



夢は、人が記憶を整理するために見るものだという学者が居ますが、



それに反して、知らないことを、いつの間にか知っているとしたら、



人の脳は人が想像する以上に、可能性に満ちていますね。



ワタクシが知らないことを、もしかしたらワタクシは知っているのかもしれん。



ならば、明日目覚めたら英語が話せるようになっているかもしれん。









・・・などと思うのはバカだとツッコミをいれる冷静さは



ワタクシにも、まだある。




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