先日、「地下鉄(メトロ)に乗って」という映画をBSで観たのだけれど、
面白い話だと思って最後まで観たものの、
最後は主人公だけが得をする話でモヤッと感が残渣。
映画のあらすじは以下の通り。
主人公の小沼真次は、女性用下着を売り歩くセールスマンだが、真次の父親である小沼佐吉は世界的に有名な「小沼グループ」の創立者であり、真次はその御曹司であった。真次は父親の母や兄への傲慢な態度に反発し、高校卒業後、家を飛び出していた。
ある夜、永田町駅の地下鉄の階段を上ると、そこには30年前の1964年(昭和39年)の風景が広がっていた。そこで真次は在りし日の兄を目撃する。 その後真次は、同僚であり、自立した愛人関係でもある軽部みち子と共に現実と過去を行き来しながら、兄の過去、そして父の生き方を目撃してゆく。
浅田次郎氏原作だから面白いのは間違いないのだけれど、
主人公の愛人が異母妹と発覚した件(くだり)からの展開が微妙。
彼女がタイムスリップした先で、
妊娠中の実母を流産させることで自殺するという結末に
「なんだかなー」
とイラッとしました。
タイムスリップもののお約束として、
自分自身には会わないってのが無かったっけ?
胎内に居るとは云え、これって同じ時空に同一人物が存在しちゃうってことだよね。
ってことはともかく、なんて主人公に都合の良い展開なんだ。
愛人が居た記憶も失うので、罪悪感も残らんという・・・。
結論としては後味の悪さだけが残りました。
原作も同様のストーリー展開なのかな。
どなたか映画を観た方、または原作を読んだ方、居ませんか?
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