朝起きたら、髪がゴワゴワだった。
指で梳いたら、指がぬるっとした。
あ゛あ゛あーーーーーっ!!
昨晩、リンスを洗い流すのを忘れてたーっ!
致し方なく、お風呂場で洗い流し、髪を乾かすという追加作業を行っていたら、
出勤のタイムリミット間近になっておった。
半乾きのまま、家を出る。
出勤して自分の席に着くと、左手でPCの電源を入れ、
右手でストールを首からシュルリと抜き取り、
デスクの上にそれを放り投げてから背後の縦すべり出し窓を引く。
ちょっと寒いし雨も降っているけれど、半乾きの髪の自然乾燥を試みる。
オフィスは乾燥しているので、別に窓を開けなくても良いのだけれど、
まあ、気は心ってやつで。
乾いたら、ヘアクリップで髪を束ね、窓を閉めてデスクに向かう。
考えれば、半乾きのままヘアクリップで束ねても、何ら問題はない。
そして、もっと考えてみれば、
半乾きの髪を束ねて夕方にヘアクリップを取った時、
仄かに香るリンスの香りが好き。
意外に好き。
それはそうと、窓際の席はとてもイイ。
採風、採光は気の向くままだし、
そもそも窓一面に広がる空と雲が見える。
眼下に目を向ければ、人が小さく行き交っているし、
道を挟んだ向こうのビルに目を向けると、
窓側の狭い喫煙室で煙草を必死に吸っているサラリーマンも見える。
皆、仕事を頑張っているんだなぁ~と頭の片隅で思いながら、
珈琲を淹れに席を立つこともできる。
窓の側に居ると、不思議と理解できるんだな、
ドラマで偉い人が窓の外を見ながら背後に立つ人に話をする気持ちが。
やらないけど。
なってみると、この立場は立場で色々考えることがある。
悩みもある。
葛藤もある。
でも、まあ、
窓際は自由で幸せなのではないかと思う、
そんな今のワタクシ哉。
窓の外を見ながら背後の人に語る
ではなく
ブラインドの隙間から外を見る
イメージがあるのですが…古い発想ですかね?