
[旧安田楠雄邸庭園]
入館料:500円
日本ナショナルトラスト会員,大人の休日倶楽部,
JAFカード会員,Bーぐる一日乗車券購入者には優待有。
毎週水曜日・土曜日10:30~16:00(入館は15:00まで)
※靴下着用のこと(素足で畳の上を歩くと傷みが早くなるのと汚れるため)
大正8年(1919)に豊島園の創始者である実業家の藤田好三郎氏が建て、
関東大震災のあった大正12年に安田財閥の創始者・安田善次郎氏の娘婿善四郎氏が購入。
昭和12年に長男楠雄氏が相続し、平成8年までは安田家の人々が住まわれていた建物が、
『旧安田楠雄邸庭園(東京都指定名勝)』です。
その後、日本ナショナルトラストに寄贈され、平成19年から一般公開を開始しています。
関東大震災・第2次世界大戦の被災を免れた、しっかりとした造りの建物で、
現在の清水建設が建てたのだそうです。

門は平成に改修されたもの。

玄関脇に受付コーナーがあります。
ここで500円支払うと、下足と荷物の番号札を渡されます。
玄関を入ったところで、靴と荷物を預けるシステム。
荷物から貴重品を出すと、和風の巾着を渡され、
それに入れてボランティアガイドの指示を待ちます。
畳を傷つけるので、ズボンの裾は折り返して。

[懸魚(げぎょ)]

しっかりとした造りですねぇ。
綺麗です。

平成22年度から4か年計画で庭園の整備が行われており、庭には入れません。

[玄関の照明]
照明の80%程度が建築当時のまま残っているそうです。

藤田家の家紋が下がり藤だということで、玄関の襖には下がり藤が描かれています。

[玄関脇にある電話]
平成に入っても住まわれていたのに、残っているのが凄いですね。

[廊下の照明]

[洋風の応接室]
何から何まで見応えあり過ぎです。
天井の漆喰装飾の見事なこと。
これは平成に入って回収されたそうです。
どの職人さんの手なのかな?

[暖炉の上の照明]

[暖炉の脇の彫刻]
胡桃の木を使っているのでリスを彫ってあるのだとか。

[応接室天井の照明]

これは藤田氏の持ち物に彫られたものだと聴いた気がする。

窓に掛かるカーテンは当時のまま。
内側の緞帳は龍村工芸織物製。

土壁が掃除で傷まないように張られた和紙。
なるほどなぁ~と、
昔の我家の子供部屋が土壁だったことを思い出して感心した次第です。

[サンルーム]
応接間に面しています。
ガラスの使用量がハンパないです。

ガラスも照明も建設当時のまま。

廊下の天井材の木目がとても綺麗。

[一階廊下]
建物を建てた藤田氏は普請道楽だったようで、
当時高価だったガラスをふんだんに使用しています。
関東大震災でもこのガラスが割れなかったとは驚きです。

ギザギサに入り組んだ廊下の先にあるのが家族の茶の間(右手)。

この先が家族が使用する茶の間です。
右手にあるのが残月の間。

[残月の間 床の間]
この部屋は今は採れない国産の栂が使われているそうです。

引き手の部分は鹿皮。
こんな引き手、初めて見ましたわ。

[残月の間の照明]
家の中で一番凝っている照明で、紐の中を電気の線が走っているそうです。

[最高級の備後畳]
踏み心地がふわふわです。
最高級の畳は磨耗で毛羽立たないのだとか。

可憐な感じの照明。
花みたいですね。

右が茶の間。
縁側の石が凄いな。

開口部の螺子式の鍵。
懐かしいなぁ~

縁側の下に注目!!

[石張りの防空壕写真]
残月の間の広縁の畳を上げると、その下に階段があり、
防空壕に下りることができるそうです。
※年に2回公開されるらしい

[家族の生活空間である茶の間]
いろいろ仕掛けがある部屋です。
面白いので写真はupしません。
実際に目で見て下さい。

襖の枠は上花塗り(漆塗り)

天窓があり、陽の降り注ぐ台所。
基礎は当時かなり高価だったコンクリートなんだそうです。
台所は昔は土間だったのですが、後に板張りになりました。
またこれは、日本初の(アイランド型)システムキッチンだとか。

ガラスの棒が張られた布巾掛け。
このガラスの棒は作るのが難しく、
もし粗相があって付け替えるとなると一本数十万するそうです。

ブタの蚊取り線香入れが存在感ありすぎ(笑)。

ガラス張りの天井。
自然の光が降り注き、とても明るい台所になっています。

[家族の浴室]
扉がありますが、使用人がここから入って掃除をするのだとか。
シンプルなタイル張りですね。
浴室手前には奥方の髪を洗う為だけの流し台があります。
鬢付け油を使っていた為、その油を流す為に分けられていたそうです。

お湯の出る蛇口もあります。

[二階への階段]

[二階 予備室]

ここの家の襖は一つを除いて、どれもシンプルなものでした。

[二階客間]
違い棚の側面にも彫が見られます。

山桜が描かれた天袋。

レプリカの照明。

こちらは当時のままの照明。

[付書院]

[付書院欄間]
素晴らしい細工で見惚れました。
近くで見ることが出来ないのが残念。

[二階の廊下]

[客間]
床柱で最も格式の高いとされるものは四方柾。
どの面を見ても柾目になるように挽かれた柱がここでは使われています。

[床の間に飾られた香炉]

[二階次の間]
偶然に発見した建物ですが、もの凄く見応えのあるものでした。
ただし、ボランティアガイドの案内で複数人で回るため、結構時間が掛かります。
逆に、もっと観たいと思っても、どんどん先に進みます。
でも、一見の価値は十二分にあり。
かなり気に入りましたので、季節毎に訪れたいと思います。
庭に大きなシダレザクラがあったので、
花の頃は綺麗だったろうなぁと残念に思いました。
また来年ですね。
とても良いものを観て、今日は大きな収穫でした。
幸せじゃ。






















