
【横山郷土館】
栃木県栃木市入舟町2
10:00~16:00 (火・水休館)
横山家は麻問屋と銀行(共立銀行を創立した家)を営んだ明治の豪商。
水戸藩の武士であった初代横山定助は、武士の身分を捨て商人を志したそうです。
日本庭園と大正時代の洋館があります。


食事をすると入館料(500円)が無料になります。
釜飯(1,200円)が人気らしい。


店舗及び居宅、麻蔵、文庫蔵、洋館の4棟が登録有形文化財に認定されています。


[鹿沼産の深岩石で造られた麻蔵]


このお皿にはカレーライスを、このお皿には肉じゃがを・・・などと考えつつ見ておりました。


昔、竹篭造り職人になろうとしておったワタクシ。
最近では全く思わなくなりました。
ただ欲しいだけ。


[2階に続く階段]






[小倉百人一首の屏風]
六曲一双


[持統天皇]
「春すぎて夏來にけら し白妙の 衣ほすてふ天の香具山」
ワタクシが小倉百人一首で一番初めに覚えた歌。


[小野小町]
「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に」

[銀行を営んでいた場所]
電球の付け替えが大変そうな照明器具が気になる。



[洋館]
二代目横山定助の洋行経験のある妻シズが建てたもの。


蕾がたくさん付いた枝垂・・・桜?
枝垂桃でした。


ランプとマッチした漆喰細工だなぁ。
綺麗すぎる~。



文字通り和洋折衷の部屋。

[洋館横の出入り口]
猫(木の下に居る)がここから出て行こうとしておりました。



[日本庭園]
この庭を見ながら食事ができます。


掃き清められた地面。細部まで気を使っていますよって感じで良いですねぇ。
黄色味のある白目は高価に取引されるという「深岩石」。
流紋岩質角礫凝灰岩の総称である「大谷石」に似ていますが、
採れる場所や質が異なります。
強度は大谷石より深岩石のほうが上。
大谷石に比べ緻密で水に強いのも特徴です。
そんな深岩石を二つの蔵に使った横山家は、巴波川のほとりに建っております。
明治時代に堤防が築かれる以前はたびたび氾濫し、
橋をかけても2年ともたないと言われた巴波川。
氾濫を鎮めるために人柱を立てたという伝説も残っているそうです。
今は、錦鯉が放流されている穏やかな川になっています。
さて、横山家。
見学するのも、休憩するのも、双方オススメのスポットです。
洋館は一見の価値アリ。
和洋折衷っつーか、和と洋を張り合わせた感のある内装は、独特です。
建物も庭も、維持するのが大変でしょうね。
それなのに入館料が500円なのは良心的という気がします。
ここで食事が摂れるようにしたのは、ナイスアイデアかも。
次に来たときには、ここで釜飯を食べてみようっと。