
[六角堂]
海に突き出た岩盤の上に建てられていましたが、
3.11の東日本大震災の大津波で基部以外すべて海に流出。
今年4月17日に再建されました。

[長屋門]
「天心遺跡」の入口です。
入場料は300円。

[六角堂の岩盤]
これ、天然のコンクリート「炭酸塩コンクリーション」なんだそうです。

[杉板張りの床]
わずか四畳半の空間には炉が切り取られています。

天井がこれまた綺麗。

ベンガラ彩色の美しい外壁。
ガラスはイギリス製。

塗料のベンガラ2.5kgは岡山県高梁市の西江邸から寄贈されたそうです。

復元された明治時代と同形の宝珠。

土台と建物の隙間から見える杉材。

再建された[雪見灯籠]
この距離でも存在感がある佇まいですが、近くで見たらかなり大きいんでしょうね。

[天心邸]
高台にありますが、震災で床下まで浸水し、少なからぬ損傷を被ったそうです。

この建物の右下側に六角堂があります。

[五浦観光ホテル]
復旧工事は続いているみたいですね。
六角堂は、明治時代に岡倉天心が思索の場所として自ら設計したもので、
現在、茨城大学が管理しています。
先の震災で津波に流され、その後、再建されたと知り、一度見てみたいと思っておりました。
偶然にも、近くに行く用事があったもんで、仕事の合間に見に行って参りました。
震災前と同じ場所に、現在の技を駆使して再建する勇気が凄いと、ただただ感服しました。
・・・と浸っておったら、次から次へと団体の高齢マダム達が押し寄せておいでになり、
粛々と退散致しました。
六角堂の辺りはとても狭いので、団体様とすれ違うのは結構ドキドキします。
ってか、意外と荒々しい太平洋の波にもびびったけどな。
3.11では、ここに5mの波が押し寄せたと聞きます。
分り易い改修以外に以前と何がどう変わったのかは分りませんが、
広場の芝生は養生中でした。
色々考えると、入場料は500円でも良いような気がする・・・。
少しでも被災のお手伝いが出来ればと江戸期精製の
「ローハベンガラ」を寄贈させて頂きました。
まだまだいい職人さんがいらして当時の「赤」が再現できておりとても嬉しく思っています。
復興のシンボルとなることを願ってやみません。
西江。