マザーウォーター2
【監督】松下佳奈
【キャスト】小林聡美、小泉今日子、加瀬亮、市川実日子、永山絢斗、光石研、もたいまさこ

【写真のシーン】もたいまさこ(マコト)と上賀茂神社の焼き餅を食べる市川実日子(ハツミ)




『かもめ食堂』を見て、あの“ゆるさ”が今の自分には心地よいと感じたワタクシ。



『マザーウォーター』ってのもありますよと千葉県民TがDVDを貸してくれたもんで、ゆるい気分で観てみました。



京都が舞台だけれど、出演者が全員標準語使用。



ゆえに「THE 京都!!」という雰囲気までもが“ゆるい”感じになっております。



賀茂川や白川疏水、鴨川の荒神橋など、さまざまな京都風景が映りますが、そういうロケ地で京都を満喫させる狙いは全くなさそうです。



ただただ普通の日常を淡々と綴っているのみ。



もたいまさこ(マコト)がドッシリと毎日を楽しみつつ飄々と生きているのとは対象的に、他のキャラクター全てが根無し草っぽくフワフワと漂っております。



皆、ここにいるのは一過性のもので、それこそ川を流れる木の葉のように、偶然「京都」に引っかかって住んでいる。



そんな人々が、もたいまさこ(マコト)と絡んで繋がっている感じ。



いや、もたいまさこ(マコト)すら、地元民臭は皆無なんですけどね。



私には、もたいまさこ(マコト)が主人公に見えるなぁ。



彼女が周囲の若者にかける言葉、



「今日も機嫌よくやんなさいよ」



は、千葉県民Tのツボに填まったようですが、確かに深い味わいのある言葉って気がする。



自分が「機嫌よく」居れば、人と人との摩擦や神経の磨耗は激減するのかも。



ワクワクドキドキを期待して観る映画では全くないけれど、



ほよ~ん



と力を抜きたい時にはアリな映画であるとワタクシは思いました。



ワタクシも公園でお茶とお饅頭を食べて「ほよ~ん」としたいなぁ。



そのために、写真のマコトが持っている篭が欲しいわぁ。



先ずは、形からってことで(笑)。








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