『英国王のスピーチ』
アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞受賞
(ヘレナはアカデミー助演女優賞にノミネート)
初めてヘレナの作品を見たのが『レディ・ジェーン』。
あれ以来20数年経過しているけれど、未だに私が唯一無二に大好きな女優がヘレナ・ボナム=カーターです。
イギリスに行ったらヘレナに会えるとまでは言わなくても、雑誌かフォトか、日本では手に入らない何かしらが手に入ると思って数年通ったもんな。
まあ、既にその頃には、ヘレナはハリウッドに拠点を移していたんだけど。
そんなヘレナの出ている『英国王のスピーチ』のDVDをようやくゲット致しました。
(棚にはコレしかなかったのだが)
初回限定スペシャルパッケージ
ハリーポッターの悪い魔女役も好きだけれど、やはりヘレナは時代劇がお似合い。
イギリスの元首相のひ孫で育ちが良いからか、貴族とか、王族とか、そんな役がピッタリはまるんですよね。
そして当作品のエリザベス王妃(現エリザベス二世の母)は、私が見たことのあるヘレナの作品の中でも、一、二を争うはまり役だと思うの。
ユーモアがあって、とにかくチャーミングで、ふんわりとした柔らかく家庭的な雰囲気で、それでいて王を支える強さを隠し持った王妃役。
うわぁ、一緒にお茶飲んでみたい!! と思っちゃうほど魅力的なんです。
ヘレナ自身もインタビューで、
「初めて会ったのは『眺めのいい部屋』の時だった。思っていた通りの印象よ。でも、外側はマシュマロでも、中身は鋼の女性だと思うわ」
と語っているように、クイーン・マザー(皇太后)にお会いしたことがあるんだそうな。
歴史作品だと思ってたけれど、つい最近の話だったんですよね、よく考えると。
ここでも「王冠か恋か」を主人公の兄王に選択させたシンプソン夫人が出てくるんですが、私も夫人のイメージは劣悪。
だから、彼女が王妃になるよりも、このエリザベス妃が王妃になる方がイギリスにとっては良かったんじゃないかなぁと、勝手ながら思っちゃいます。
柳のようにしなやかな彼女の強さが、第二次大戦を乗り越える一因でもあっただろうし。
日本で、エリザベス皇太后に匹敵するほどの女性がいるのかしら?
それほど強いイメージのある女性は、李方子しか今は思い浮かばないけれど。
ともかく、『英国王のスピーチ』で、ヘレナの芸域の広さに感銘を受けたワタクシでした。
吃音に悩むヨーク公(のちのジョージ6世)コリンファースの妻エリザベスヘレナボナム=カーターは、何人もの医者の治療を受けてもダメだった夫のため、新聞に公告が出ていたライオネルローグジェフリーラッシュのところへ夫を連れて行く。しかしライオネルローグはいままでの医者とは違い、独創的な治療をする人物だった。
良い映画ですよね。
…と言っても私はずい分昔(多分中学生ぐらい)に一度観ただけなんですが、非常に印象が残る映画でした。