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私は神奈川県が苦手である。
理由はよく分からない。
鎌倉、箱根、小田原など、魅力的な街がある。
海も山も歴史もある。
魅力的ではあるのに、長くいるとなぜか疲れる。


私は立山が好きだ。ただあるだけで好ましい山である。
富士山よりも好きかもしれない。

そこで他の好きな場所を書き出してみた。

生地、須沢海岸、由比、笠間、南魚沼、上諏訪・茅野、金沢の神明宮、白水阿弥陀堂、甲府、白州。

もう少し細かく書くと、
生地の湧水、須沢海岸の石、由比のひとびと、笠間の風、南魚沼の爽快感、上諏訪・茅野の昔の人々の営み、金沢の神明宮の境内にあるケヤキ、白水阿弥陀堂の境内全域、甲府の山を背にした立地、白州の尾白川と川底の砂。

改めて並べてみると、自分でもよくわからない。

山もあれば水もある。石も木もある。風もあるし、人もいる。
共通点があるようには見えない。

行きたいと渇望している場所もある。

それは、大神神社と御岩神社。
どちらも山をご神体としている。
すなわち、渇望するほど行きたいのは山なのである。

やっぱり、よくわからない。

これらの共通点はいったい何だろう?

地名を削ぐと、湧水、石、人、風、爽快感、営み、ケヤキ、境内全域、立地、川底の砂、山となる。
大別すると、自然と人ということだろうか。

しかし、それも何か違う気がする。

自然が豊かな場所なら他にもいくらでもある。人の営みが残る街も珍しくない。
それなのに、なぜ私はこれらの場所ばかりを好むのだろう。

そこで、別の見方をしてみることにした。

人間は意識していなくても、地球レベルの微弱な磁気の変化を脳(潜在意識)で感知していることが科学的に証明されつつある。

脳内にある微細な磁石や網膜にある光受容タンパク質が磁気センサーとして機能していると考えられていて、渡り鳥のように方角を察知する「磁気感覚」のなごりが人間の身体にも眠っているのかもしれない。

青色光を感じるタンパク質が渡り鳥にあり、これを使って磁場を目で見て(視覚的な明暗として捉えている)おり、人間の網膜にも同様のタンパク質があるため磁場を目で見るポテンシャルがあるのではないかと、視力の弱い私は期待している。

回りくどい説明になったが、
磁場というか磁力というか、そういう引力がありそうなものを使って考えてるみるのはどうだろう。

人間の直感的な好みや選択は、無意識のうちに磁場や磁力によってなされているのかもしれない。 そう考えたい自分がいる。

自然には磁場がある。
私の体内にある磁気がそれらを欲するのかもしれない。


私は神奈川県が苦手である。
理由はよく分からない。
鎌倉、箱根、小田原など、魅力的な街がある。
海も山も歴史もある。
魅力的ではあるのに、長くいるとなぜか疲れる。


その原因は、ひょっとすると自分に合わない磁場なのかもしれないと考えると、なんとなく答えが出せた気になるのだ。

苦手も好きもそれが磁場ゆえの感覚だとすると「理由なんて考えなくてもいい」という気にすらなる。

いつか私の体内磁石の極が変わったならば、神奈川県に長時間滞在しても疲れなくなるのかもしれない。

実は、私はこの説が結構気に入っている。




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