
白金台にある『荏原 畠山美術館』に行って来ました。
所蔵品は茶道具を中心とした日本・東洋の古美術品。
茶道を嗜まないので楽しめるかは不明だったのですが、
国宝を6件所蔵する美術館らしいので一度は行っておこうと考えました。
荏原 畠山美術館は、茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束など、日本、中国、朝鮮の古美術品を展示公開している私立美術館です。収蔵品は、国宝6件、重要文化財33件を含む約1300件です。

創立者は、ポンプで有名な株式会社荏原製作所の創業者である畠山一清。
実業家であり機械工学者でもあった人物です。
「即翁」の号を持つ数寄者としても知られています。
ちなみに同社の標準ポンプは国内のトップシェアを誇ります。
多くのマンションで使われているんじゃないかな。
さて、会期は明日までですが、現在の企画は
「開館記念展 Ⅱ(破) 琳派から近代洋画へ―数寄者と芸術パトロン 翁、酒井億尋」
というもの。
酒井億尋は即翁の長女と結婚し、2代目社長として荏原製作所を大きくした人です。
若い頃に画家になる夢を持ち、美術記者を経て、荏原製作所に入社。
日本の洋画家(梅原龍三郎など)を支援し続けた有力な芸術パトロンだったそうです。

建物へのアプローチの右手側に庭園があります。

散りかけの若い桜がありました。

庭も改修されているっぽい。
特別展示は「次郎左衛門雛(じろうざえもんびな)※」。
※京都の人形師・雛屋次郎左衛門が創始した雛人形の総称
印象に残る雛人形ですが、飾り方は関東風(向かって右に女雛)でした。
数点ですが印籠と根付の展示もあり、それなりに楽しめました。

館内は撮影禁止。
新たに新館を建設し展示スペースが大幅に増えたそうで、
旧館と新館のそれぞれに展示室があります。

庭はたぶん全体的に改修されているんだと推察されます。

敷地内には数件の茶室がありました。

樹齢300年の松の木。


羽音が聞こえて見上げるとかなり大きな黄緑色の鳥が見えました。
(クリックで拡大)


オウムなのかな?

この枝は大丈夫なんだろうか?

これから植物の葉が生い茂ったらいいビジュアルになりそうですね。
駅から少々歩く住宅街にあるため、
人はそれほど多くないだろうと想像していましたが
なんのなんの。めっちゃ多かったです。
若い人があまりおらず、客層の年齢は高めでした。
こういうところに来ると単眼鏡が欲しくなります。
肉眼で見えにくい細かい美術品の前で使っている人が数人居て、
持っておくと便利かもなぁと思う。
一度しか買わないものだろうから、吟味して買おうかしら?

【荏原 畠山美術館(えばら はたけやまびじゅつかん)※】
※2024年(令和6年)9月5日からの施設名称
旧:畠山記念館(2019年(平成31年)3月17日まで)
東京都港区白金台2-20-12
開館時間:10時(閉館時間は季節で変わります)
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日),展示替期間,年末年始
※キャッシュレス決済のみ

https://www.hatakeyama-museum.org/

