令和6年度 林野関係補正予算の概要をチラ見したところ、
シカによる森林被害緊急対策が盛り込まれていたため、ふと気になりました。
クマは環境省の管轄だろうけど対策予算はどうなっているんだろう? と。
ChatGPTに訊いたところ少々時間をかけて以下のように答えてくれました。
はい、クマに関する対策は環境省の管轄となっています。日本では、特にヒグマやツキノワグマに関する生息環境の保護や、農作物への被害防止、さらには人身事故の防止などのために、対策予算が確保されています。具体的な予算の額や使途は年度ごとに異なるため、最新の情報は環境省の公式発表や予算案を確認することをお勧めします。また、地方自治体でも独自に対策を講じている場合があります。
環境省が鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)の省令を改正。
2024年4月16日にクマ類が「指定管理鳥獣」に指定され、駆除対策が強化されています。
(絶滅の恐れのある四国の個体群を除く)
クマの出没数は、山の中の餌量で決まると聞いたことがあります。
山の実りが凶作だと、餌を求めて人里に降りてくる個体も増えるとか。
切迫度の無い無知蒙昧な意見を述べるなら、
ハンターが減少している昨今、駆除(捕殺)を強化するよりは、
一定の箇所に電気柵を設置してクマを寄せ付けない方が平和的な気がしなくもない。
クマが空腹だと、それすら越えて市街地に出没するのかもしれませんが。
さて、たまにクマと接近遭遇する動画を見ますが、
鈍重な自分の身に置き換えて考えるとあのように動画を撮る余裕なんて無さそう。
逃げ切ることもできなさそう。
1987年に公開された『イタズ 熊』という日本映画があるのですが、
学校で見させられて「クマって怖いんだなぁ」とボンヤリ思ったことがあります。
そのずっと後にクマ牧場に家族で行った時は、
あれだけ深くて狭い場所に入れられていると頭がおかしくなりそうだと思ったことも。
身近には居ないけれど、身近に居て欲しくもない存在、それがクマ。
蛇足ですが、「熊」という漢字の上に「四」を乗せると「羆(ヒグマ)」になります。
江戸時代までは「羆」は「シクマ」と読まれて(呼ばれて)いたそうです。
また、熊と羆の漢字を繋げると「熊羆(ユウヒ)」という熟語になり、
勇ましい者というたとえになります。
古来よりクマはヒトの生活に密接に関わってきたんだと感じる。
我々世代ぐらいはテディベアやくまのプーさんのイメージがあるため
クマは可愛らしいものという印象も持っていますが
生息域にクマが居る場所では、あれはファンタジー過ぎるんだろうな。
そういえばどこかで読んだのですが、ウクライナとロシアの戦争の影響により、
猟銃に使用する弾丸の価格が1.5倍になったとか。
想像するに、クマ対策に予算が付いても、できることには限界があるでしょうね。
木材の視点からクマを見ると、「クマハギ」という言葉がありまして
ツキノワグマが樹木の皮を剥ぐ行為を指します。
クマハギされた木材は、変色や枯死してしまって販売できないだけでなく、
森林機能への影響を引き起こす問題となっています。
クマだけの問題ではなく、日本が抱える森林生態系の課題、
生物多様性を巡る問題なんだろうなぁ。
◆環境省「指定管理鳥獣(ニホンジカ・イノシシ・クマ類)対策事業」
(令和6年度補正予算(案)の概要(令和6年11月)のP56)
https://www.env.go.jp/content/000269005.pdf
◆農林水産省「鳥獣被害防止総合対策交付金」 https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/yosan/attach/pdf/yosan-160.pdf