
『皆春荘』は、第23代内閣総理大臣の清浦奎吾(山縣有朋の元側近)が
明治40年(1907年)に土地を購入して別荘を建て、
大正3年(1914年)に山縣有朋がそれを購入して隣接する別邸「古稀庵」に編入しました。
そもそも庭園も山縣が指揮して造園したものだったと考えられているそうです。
その庭園は整備工事で令和6年10月28日~令和7年1月末(予定)まで全面休館になるそうで
既に工事中で庭には入れませんでしたが、建物には入れるので見学して参りました。

門も改修中のため玄関までのアプローチも制限されています。

庭には入れませんがチラ見はできます。

玄関の間には山縣の手による額が掲げられていました。

低い位置に置いてあって読めないので撮っておきました。
(まだ読んでない)

玄関正面の襖紙には雲母が使われています。


磨き丸太の美しい梁。

賓客や主人が使う廊下は畳敷きになっています。
右側の板張りの廊下は使用人の通路で身分により使う場所が分けられています。

玄関側から見た座敷、だったと思う。


白樺の床柱が目を惹く離れの座敷。

竿縁天井にも白樺が使われていました。

地袋の引手。

地袋の襖には秋の草花(ススキ、桔梗、女郎花)が描かれています。

筬(おさ)欄間。

山縣有朋直筆の「豊公石垣城址懐古」。

掛け軸の説明はこちら。

客座敷の引手は松を意匠したもののようですね。

波を模したと思われる客座敷の襖。


Googleレンズによるとこれはセンダンの実らしいです。

木々が鬱蒼と生い茂っていましたが、
庭園が整備されたらロケーションも変わるのかも。
今月末(正確には28日)から工事が終わるまで閉鎖されるらしいので、
庭が見られないものの屋内見学ができてラッキーだったのかも。

【皆春荘(旧山縣有朋・清浦奎吾別邸)】
かいしゅんそう
神奈川県小田原市板橋852
※令和6年4月8日(月)~10月27日(日)までは毎週日曜公開(建物内部見学のみ可能)
※令和6年10月28日(月)~令和7年1月末(予定)までは公開日なし
※駐車場は5月12日(日)~令和7年2月末(予定)まで閉鎖
公開時間 10:00~16:00
https://kaishunsou.com/

