
神長官守矢史料館の基本設計は藤森照信先生(東京大学名誉教授)です。
茅野駅からタクシーを利用して神長官守矢史料館にやって参りました。
ここまでのタクシー代は1,600円。
公共交通手段が無いため茅野駅からだとタクシー利用一択になります。
さてワタクシがわざわざここに来たのは、藤森照信建築を観たかったから。
有名な茶室が三つここにあるのですが、予備知識を入れた無かったため
先ずは神長官守矢史料館を目指しました。
守矢家は諏訪大社上社の神官の一つである神長官(じんちょうかん)を
中世から明治維新まで務めた家です。
その守矢家に鎌倉時代から伝わる守矢文書を保管・公開しているのが神長官守矢史料館です。
ほとんどは諏訪大社の祭礼に関するものだそうです。
説明書きを読んでいる時間が無いため写真に納めて先に進みます。

一旦、史料館に立ち寄り見学料の有無を聞いてみる。
茶室を外から見学する分には無料とのことなので、史料館を見ずに山側に向かいます。

防水シートを張っているのかと思いきや、道でした。
しかし途中で途切れる。

守矢家の敷地に祀られるミシャグチさま。
「御頭御射宮司総社(おとうみしゃぐちそうしゃ)」

この奥に向かうにあたり、社で手を合わせます。

道がよく分からないためこちらもついでに見学。

守矢家の伝承によれば物部武麻呂の墳墓ということになっているそうです。
(守矢氏の祖とされる人物)

直径約10mの円墳。玄室は露出しています。

ここからは直刀が出土しているそうです。

古墳の当たりから街を望む。

お社の前を通って道らしきものに出ます。

なんか書いてある。風雨にさらされて文字が見えにくいけど道標でした。

結局は車道を発見し、そこから目的の一角に辿り着きました。
史料館から入らなくても入れたっぽい。
民間信仰の歴史の重さに触れた気がするエリアでした。
調べ始めると際限が無さそうですが、
ミシャグジさまについてはこんな説明がWikipediaにありました。
ミシャグジさまとは、中部地方を中心に関東・近畿地方の一部に広がる民間信仰(ミシャグジさま信仰)で祀られる神(精霊)である。長野県にある諏訪地域はその震源地とされており、実際には諏訪大社の信仰(諏訪信仰)に関わっていると考えられる。全国各地にある霊石を神体として祀る石神信仰や、塞の神・道祖神信仰と関連があるとも考えられる。
今回はこの辺りを少し歩いただけですが、
柳田國男のような「日本人とは何か」という問いが芽生えそうになりました。
再訪する機会があれば、この辺りの信仰について事前に調べようと思っています。

【神長官守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)】
長野県茅野市宮川389-1(茅野駅から徒歩40分・タクシー10分:約1,600円)
神長官守矢史料館入館可能時間 9:00~16:30
※高過庵・低過庵・空飛ぶ泥舟の外部はいつでも見学できます。
神長官守矢史料館休業日:月曜、祝日の翌日(月曜が祝日の場合は翌日も)、年末年始
https://www.city.chino.lg.jp/soshiki/bunkazai/1639.html

