諏訪市と言えば諏訪大社。長野県といえば諏訪大社。
それぐらい有名な場所だと思う諏訪大社の上社本宮に詣でて参りました。
子供の頃に来た気がするのだけれど、御柱しか記憶にない。
子供だったので建物には一切興味が無く、
ここがただの森だと感じていたことを思い出しました。
布橋(ぬのばし)
重要文化財
安永6年(1777年)造
保存修理事業で東側の入口御門と布橋が
銅板葺きから昭和初期のこけらぶきの屋根に戻った。
神馬舎
立札が更新されているっぽい。
この文字を書く担当者が居るんだろうなぁ。
指かな? と思いきや人参でした。
額のところに何らかの気配がすると思ってガン見したところ、
額を支える金具部分(右)に蝉の亡骸っぽいものを発見しました。
途中で切られているものの存在感が凄い巨樹。
これは何の樹なんだろう?
御柱の一本目を発見。
桁行三八間、梁間一間の布橋。
布橋は創建(1777年)当時には、現在より東側に約5.4メートル延び、入口御門が創建された1829年にその分を解体して西側へ移したことが分かった。両建物とも1959年まではこけらぶきだったことから、布橋と入口御門の屋根は、大社が隆盛を誇った昭和初期のこけらぶきに戻し、併せて布橋に付属する番所を復元する申請を文化庁に行った。
布橋のこけら板は、長さ約24センチ、幅6センチ以上、厚さ約4ミリの杉の割り板を使用。竹くぎで固定しながら、約30万枚の板を屋根(約406平方メートル)に張り巡らせた。入口御門は厚さ約3ミリの栗材約9万5千枚を敷いた。布橋には、柱とはりに補強材を入れて耐震対策、自動火災報知器を整備した。番所は大社や市博物館所蔵の写真や残っていた図面を元に復元した。出典:信州・市民新聞グループ
改修中ですが直線が整然と並ぶ美しさを感じます。
彫りが凄い。どれも凄すぎて何処を見ればいいかわからなくなる。
勅使殿と五間廊
絵馬堂(左)と摂末社遥拝所(右)
絵馬堂の改修された屋根は銅板葺きでした。
銅板葺きは高価ですが耐久年数が長いのが特徴です。
現代では銅板を葺ける職人さんも減少しています。
こちらは宝殿
四脚門(しきゃくもん)
国指定重要文化財
布橋を出たところ。
布橋を出たところから見た宝殿。
9棟もの保存修理工事を行っている時期だったので
布橋を渡れたのはラッキーだったのかも。
改修中の雅楽殿。
改修の様子が写真で展示してあります。
現在改修で見られなくなっているエリア。
名前が分からないのだけれど可愛らしい鳥を発見。
鳥に詳しい方が居たらこの鳥の名前を教えてください。
参拝所
右側の防音シートに覆われた建物は勅願殿だと思われます。
神饌所
手前の柵にも銅板が使われていますね。
周囲が苔生しているところを見ると銅板じゃないと長持ちしないんだろうな。
御柱の遥拝所という札があったので覗いてみたところ
奥に御柱が見えました。
真新しいからわかるけれど数問経過したら色が古くなって
周囲の木々と見分けが付かなくなるんだろうな。
石段下から見た塀重門
石段とその脇にある祈祷殿
こちらが一の御柱。
次回の御柱祭は2028年春だそうです。
御沓石(おくついし)を見るつもりが横の水流をぼーっと眺めてしまいました。
(つまりは御沓石を見逃した)
「祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ」
(はらへたまへ きよめたまへ まもりたまへ さきはえたまへ)
と無言で唱えながら、茅の輪くぐりもやっておく。
手水舎の隣にある温泉が出ている明神湯。
結構熱めの湯です。
北参道の大鳥居
気配を感じて見上げたところスズメバチの巣がありました。
子供の頃に家族で参拝した気がするのですが、
記憶にあるのは見上げる高さの白い御柱だけなもんで
訪れたのは四社あるうちのここだったのかが不明です。
ちなみにワタクシが生まれて以降の御柱年は以下のとおり。
1980年(昭和55年)
1986年(昭和61年)
1992年(平成4年)
1998年(平成10年)
2004年(平成16年)
2010年(平成22年)
2016年(平成28年)
2022年(令和4年)
※御柱祭が行われるのは7年ごとですが正確には満6年間隔になります
ゆえにワタクシが家族と諏訪に来たのは1986年頃だと推察されます。
御柱が白かったということは御柱祭からそれほど月日が経っていないってことで。
年代が分かったからどうということは無いのですけれども。
もし再訪することがあれば2027年頃に来て今の御柱を見納めしておきたいです。
社務所の右手側で御朱印を頂きます。
こちらが頂いた御朱印。
達筆で見入ってしまいました。
【国指定重要文化財】
四脚門,神楽殿,神馬舎,摂末社遙拝所,勅願殿,勅使殿,天流水舎,入口御門,拝殿,布橋,文庫,幣殿,脇片拝殿
かりんちゃんバス:路線図(PDF),バス時刻表(PDF)
【諏訪大社 上社本宮】
長野県諏訪市中洲宮山1
本宮主祭神:建御名方神(たけみなかた)
本宮御神体:御山(神体山)
https://suwataisha.or.jp/