江戸幕府の御領地として味噌・醤油・酒などの醸造業が発展した摂田屋地区。
太平洋戦争時の長岡空襲被害が少なかったため明治大正期の建物が複数現存しています。
その一つが『機那サフラン酒製造本舗』。
代表的な歴史的建造物群なのですが、
ワタクシが初めて観た2017年当時はボランティアが頑張って守っていて
市の介入はされていないような気配がありました。
保存するぞという強い願いに共感して前回募金させて頂いたのですが
その後どうなったのか気になっていたので青春18きっぷを使って観に行って来ました。
前回の記事をパラ見して頂いてから現在の写真を見て頂くのが良いかもしれません。
現在の管理は長岡市が担っているそうです。
それにより大幅な改修工事ができるようになったようで、
屋根の葺き替え工事のため内部見学ができなくなっていました。
部分的に改修されている蔵。
米蔵改修で取り外された屋根瓦が並んでいます。
今は屋根に上る子供なんて居ないんだろうなと思った一枚。
龍の意匠が封じ込められた鬼瓦。ゴージャスです。
前回見た記憶が無いのですが、花壇の柵に瓦が使われていました。
当分内部の見学は出来ない気配が無きにしも非ずです。
庭への入口は封鎖されていました。
建物内にも入れません。
見学日が設定されている可能性はあります。
周囲が明るくなったため蔵も見易くなりました。
この蔵の屋根もついでに改修されているのか鬼瓦にネットが掛けられています。
文化財プレートも健在。
あんなに荒れていたのに、奥の蔵が見渡せるようになっています。
ボロボロに朽ちた納屋があった気がするところには新たな電力施設が?
草木が抜かれて広々とした奥の蔵群。
蔵の名前も分かるようになりました。
随分と様子が変わっていて大変驚きました。
この建物群の「その後」を知れ、再訪して良かったです。
そしてこれからの「その後」も気になったので定期的に追えれば良いなと思っています。
長岡市の管理になったことで一気に改修ができるようになったし、
建物の存続が確定したことで市民団体の皆さんもホッとしている事だろうと推察されます。
文化財的価値のある建物は観光資源だと改めて感じました。
【旧機那サフラン酒製造本舗】
新潟県長岡市摂田屋4-6-33
https://settaya6-hakkomuseum.jp/