前は通るのに立ち寄ったことが無い『三島市立公園 楽寿園』。
今回初めて中に入ってみました。
入った理由は門から見えた馬酔木の花が綺麗だったことと、
ここを抜ければ駅前に出ると知ったから。
馬酔木は満開です。
前情報なく入ったもんで、駅に近い場所に小さな動物園があったのには驚きました。
かつては象やキリンが居たそうです。
昭和レトロな遊器具なんかもあったりして、なんだか妙に和みました。
現在の楽寿園のある場所は古くは小浜山と呼ばれ、愛染院(三嶋大社別当。安政の大地震により全壊後本格的には再建されず、明治初期の神仏分離令により廃寺)、浅間神社、広瀬神社の社寺域であった。
1890年(明治23年)、この場所に小松宮彰仁親王の別邸が造営された。彰仁親王の没後、1911年(明治44年)に韓国王世子である李垠の別邸となり、昌徳宮と呼ばれた。
1927年(昭和2年)、昌徳宮は伊豆半島出身の資産家である緒明圭造へ売却された。1952年(昭和27年)には敷地を三島市が購入し、同年7月15日から三島市立の公園として一般公開された。
李垠(り・ぎん)の別邸だったとは初めて知りました。
三浦市にも滞在したことがあったんですね。
方子女王と結婚が1920年(大正9年)だから、
独身時代に滞在していたってことなのかな?
三島溶岩はこの公園まで流れ込んでいたんですね。
楽寿館と小浜池(こはまがいけ)。
水位が異様に低い。
渇水寸前という気配。
藤棚の先は池なので(よく分からないとは思いますが)高低差があります。
この石橋も高さは相当あるんです。
(高所恐怖症なのに写真を撮りたくて渡った)
鞍馬石(くらまいし)製の灯篭。
京都の鞍馬石は現在は採取が禁止されている幻の銘石です。
京都のものは本鞍馬とも呼ばれています。
分類は閃緑岩。濃い茶褐色なので緑が映えます。
楽寿館は明治23年に小松宮彰仁親王の別邸として建てられました。
邸内の襖絵・杉板戸絵・天井画等は静岡県指定の文化財になっています。
一日6回見学ツアーあり。館内撮影禁止。
建物は市の文化財に指定されています。
楽寿館は来客時に使用する建物なので凝った造りになっているそうです。
時間が合わないので館内ツアー参加は諦めました。
これだけガラスが使われているなら館内は明るいんでしょうね。
梅御殿は一般非公開。
住居として使われていたそうで、
ここにあった杉戸絵は三島市民文化会館に収蔵保管されています。
この建物の主であった小松宮彰仁親王の姿は、
上野公園の騎馬像で見ることができます。
高台にあるので見晴らしがいいんだろうなぁ。
梅御殿の門を引いて眺める。
園内の桜はすでに葉桜になっております。
メリーゴーランドがある公園に出ました。
誰も乗ってない。
のりもの広場。
自販機のある辺りにコイン式の遊具があるようです。
爆睡しているどうぶつ広場のミニブタ。
マーラの「かい」と「カステラ」。
見分けが付かない。
園内図はこんな感じ。
最短ルートでここまで来たので池の周囲は巡って居りません。
小浜池の水位が気になったので駅の観光案内所で訊いてみたところ
満水になるのは6月頃なんだそうです。
富士山の雪解け水が流れて来ないと水が溜まらないっぽい。
過去の同月水位を見たところ、かなり変動するものだと分かりました。
満水時に池側から楽寿館を撮ってみたいので、
夏ごろに再訪できたらいいな。
【三島市立公園 楽寿園】
静岡県三島市一番町19-3
開園時間 [4月~10月] 9:00~17:00(最終入園16:30)
[11月~3月] 9:00~16:30(最終入園16:00)
休園日:月曜(祝日・振替休日の場合は翌火曜休園)、年末年始
入園料:300円(現金のみ)
https://www.city.mishima.shizuoka.jp/rakujyu/
https://www.instagram.com/rakujyu_mishima/