
文政8年創業した日本で最後の紅屋(べにや)『伊勢半本店』。
『紅ミュージアム』はその伊勢半本店が運営する紅と化粧に関する博物館です。
展示室は二部屋のみ。
とても小さいのですが見応えがある濃い内容で、大変楽しめました。
館内はビデオ以外は撮影可。
大きめのロッカーがあるので身軽に見学することが可能です。

ずーっと見ていられる江戸時代の紅屋の模型。

あとでじっくりと読もうと思って撮った一枚。

いろんなものを用いて紅が作られているんですね。
なぜこれを使おうと思ったんだろう? という興味も湧きます。

赤色がどのタイミングで使われるのか分かり易い表がありました。
特に還暦の説明が面白い。

江戸時代からノベルティグッズはあったんですね。
限定品に弱いDNAを感じ「じゃあ仕方ない」と納得してみたり。

長年謎だったのがこちらの絵にある器の緑。
高級な紅の証拠だったんですねぇ。
浮世絵の見方が変わるなと感じた説明でした。

化粧道具の変遷が分かる展示の数々。



黒穂菌の胞子がお歯黒に使われるのかぁ。


現代的感覚からすれば、仰る通りという感想です。

化粧に係わる様々な瓶がありますが

特に気になったのがこちらの瓶。
資生堂の文字があります。
大正時代の水紅だそうです。

高級トイレット?


書かれている文字の意味が分からなくて逆に興味が湧きます。

「源氏絵のなかの雛祭り」という小さな企画もありました。


ワタクシ世代で言えば、
大和和記さんの『あさきゆめみし』で源氏物語の断片を知るようなものかも?
こちらも長年「行きたい」と思っていたミュージアムです。
江戸時代からの化粧という風俗を切り取って展示している訳ですが、
時代感のある濃い内容で、文字説明も多く、とても勉強になります。
何故眉を剃る文化があったのか、それはどの頃からなのか大変気になるので、
少し探ってみようと思います。
それが分かったら再訪し、もう一度展示品を見てみようかな。

付箋などのオリジナル ミュージアムグッズがあります。

本日購入したのはこちらの4種。

メモ帳が可愛いのでつい買ってしまいました。

袋に書かれた内容が興味深い。

スマホからアンケートに答えて一筆箋を頂きました。
(ポストカードと一筆箋のどちらかを選択できます)

【紅ミュージアム】
東京都港区南青山6-6-20 K's南青山ビル1F
[備忘録] 新橋駅前ビル前のバス停から渋谷行で「南青山七丁目」下車徒歩3分
開館時間 10:00〜17:00
入館料:無料(企画展は有料)
休館日:日曜、月曜、創業記念日(7月7日)、年末年始
入館料:無料
※Suicaが使えます
https://www.isehanhonten.co.jp/museum/

